株式会社ホクブ ガス事業部 係長 | 齋藤 裕生(さいとう・ゆうき)
(※掲載情報は2021年3月時点の内容です。)
専門学校でCADを学んだ後、新卒として入社し18年。「図面作成業務に携わる」はずが、
現場が肌に合っていると感じ、現在に至る。現場では班長を務め、優秀な現場への表彰常連。
僕は、建物の中のガス機器への配管の仕事からはじめ、3年間ほど経験しました。その後、地面の下にガス管を配管する仕事へ。このときに出会った〝親方〟には、色々なことを教えてもらいました。その経験が、今の僕の土台になっていると思っています。
地面の下に配管する仕事ですから、現場では思いもよらないことに直面することがあります。たとえば、図面からは読み取ることができなかった土地の傾斜などです。傾斜地に配管を通すのは、とても大変な作業なんです。そうした障害が、いざ「現場を見て初めてわかる」ということもある。
普通なら「定められた工期内に工事を終えるのは無理だろう」と、すぐにあきらめたくなるような現場もあります。
そうした難しい現場でも、僕はあきらめたくないんですよね。「どうしたら工期内に終えられるか?」また、「どうやれば、他の現場よりキレイに仕上げることができるか?」と考えます。
僕だけでは決められない事柄もありますから、北ガスの監督者と相談したり班のメンバーと話し合ったりしながら、工事の進め方のイメージを固めていきます。
そうして思い描いていた通りに工事が進み、工期内で終える。この達成感はかなりのものです。そこに、この仕事の楽しさを感じているんですよね。
「配管」の仕事はガスのほかにもありますが、ガス配管の仕事は、より緻密さが求められる仕事だと思っています。内管(室内配管)でも導管(屋外に埋設されているガス配管)でも、仕上がりの〝美しさ〟が重要に思えるんです。
それは、外見や美的な美しさだけでなく、期待されている機能や役割、安全を求めていくと現れる「機能美」に近いイメージだと思います。ガス工事に関わるために必要となる「資格」の数にも、この機能美の秘密が隠れているように思いますね。
もし機会があったら、ぜひガス工事の施工現場を見ていただきたいと思います。そうすると、僕が言っているイメージが伝わるんじゃないかな。ガス配管工事の現場、工事が進んでいく様子は〝美しい〟と感じていただけると思います。
こうした部分も含めて、ガス配管の仕事は「僕らにしかできない仕事」だと自負しているんですよね。
[配管匠人の所属会社]:株式会社ホクブ